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2012年5月 9日 (水)

2012年「かばん」5月号掲載分短歌8首

オールライト・レボリューション 辻井竜一

 

 

 

悲しみに包まれている以上でも以下でもないのなら平気だよ

クライマックスは毎日訪れるものなのだから早く慣れよう

思い出したくないことばかりだけど思い出さなきゃ頭が暇だ

この星に生まれてしまったんだからある程度諦めていましょう

あと何度実現するか分からないようなことならやってしまおう

夢想家が正しいという証明が為された後の世界に眠る

良い時は訪れるからその際に戸惑ったりはしませんように

知らねえよオール・シングス・マスト・パスそして自由へレット・イット・ビー

2012年5月 2日 (水)

日本短歌協会会報5周年特集号(23号)掲載分短歌3首

「アライヴ!」     辻井竜一

 

若干の後ろめたさと引き換えに手に入れたくてこうやってみた

単純に強くなっときゃよかったんだよな今からでも遅くない

後は現実に対応するだけだまったく楽だ本当に楽だ

2012年4月10日 (火)

2012年「かばん」4月号掲載分短歌8首

サーフィン・パンク  辻井竜一



リアルタイムと思い出と明日の予定それ以外もう何もいらない

「大丈夫」なんてレベルじゃないほどに安心をしているはずなんだ

読むか書く以外なかった頃よりはいいよ退屈しなくなったし

生きてるといろんなことがあるという参考資料だらけになった

だって面白くなっちゃったんだもの言い訳じゃなく理由なんです

現時点ではありえない約束をすれば世界も少しは変わる

志半ばで眠る日もあるしそうじゃない日もたまにあります

大好きな人に会うより重要なことなんてあるわけがないから

2012年3月12日 (月)

2012年「かばん」3月号掲載分短歌8首

パンクス・ノット・デッド  辻井竜一

                   

「行動」とだけ書きとめてあるノートこれだけ持ってどこかへ行こう

何も今日中にやらなくてもいいと考えていた何年間も

好き放題やっちまえっていう意味じゃない意見には耳を貸さない

必要とされる技術の話ならこの僕抜きでやってください

酔った勢いでしか出来ないのならずっと酔ってりゃいいんじゃねえの

「伝説」か「最新」のどちらかにしかもはや興味を持てなくなった

とりあえず現実に目を向けてみてそれでだめなら夢を見ますよ

現実の方がよっぽど面白いことにも実は気付いているよ

2011年12月12日 (月)

2011年「かばん」12月号掲載分短歌8首

リスク・ジャンキーの夜明け      辻井竜一

 

 

奇行でも繰り広げてりゃいいんだよ時が全てを解決するよ


危機管理能力は必要ないなどうせ体は勝手に動く


これ以上良いひまつぶし方法が思い付かないからこれをやる


前例を早く作って眠ろうよまだまだ先は長いのだから


好きじゃない人の声にはもう耳を澄まさないって決めたのだから


矛先を間違えていないのならば八つ当たりしていいことにする


悪いけど考え方を変えたのでこんなことさえ平気なんです


特に世の中に不満はありませんそこがみんなと違うのかもね

2011年9月27日 (火)

2011年「角川『短歌』」9月号掲載分短歌7首

「ライク・ア・ローリング・ストーン」  辻井竜一

 

思い出が多すぎるから眠れない最終手段「生きる」を選ぶ


知らなくていいことを知らないために何を手に入れようかな次は


現実と夢の区別がつかなくて困ったことは何かあったの


変わる日は一瞬で訪れるから別に今でも後でもいいよ


ここは言い訳の通用する世界辻褄はまた今度合わせる


さあ誰に何を伝えに行こうかなこの人生をどうしようかな

 

絶対にいつかどこかに着くはずだ心のままに揺られていれば

2011年8月 9日 (火)

ファイナル・カーテンコール

ファイナル・カーテンコール     辻井竜一

 

 

 

人生を変えるのは容易いことだたった一人に会えばいいんだ

 

不安など欲しくないので検査には決して行くまい未来永劫

 

幸せになるのが恐くなったとき生まれたことを思い出すんだ

 

何もかも記録しておきたいけれどそりゃ無理だから目を閉じてみる

 

忘れたくないことだけは忘れないようにできてるはずだよきっと

 

ねえ僕がやりたいことをやっている姿を君は見たいのでしょう

 

いつまでも噛みしめられる夜があるただ永遠に生きていくだけ

 

直近の愛だけ思い出しながら生きていく日々それだけがいい

 

部屋中をそんな言葉で埋め尽くしようやく僕の不安が消える

 

もしこれが終わればすべて終わりですやっとここまで辿り着いたよ

ネヴァーエンディング・サーカス

ネヴァーエンディング・サーカス     辻井竜一

 

 

 

もういいな誰かのために生きたいと思った時もあったのだから

 

人生を変えるやつってどれですか 今在庫あるものでいいです

 

明日で本当に最後の日なんだと自分を騙しながら生きてる

 

限界を超えてから早二年半今まで何をしてたんだっけ


こんな人生でいいわけないけれど今日の自分に乾杯しよう

 

ああはやくはやくはやくと今何を待っているやらわからないけど

 

まだ誰のために生きるか決めてない時代の中にいるところです

 

2011年8月 1日 (月)

2011年「かばん」8月号掲載分短歌8首

映画短歌(紀伊國屋レーベルに捧ぐ)  辻井竜一

 

「去年マリエンバートで」

現実と夢の境を曖昧にするための装置がここにある

 

「8 12

夢のまま終わるのならばそれでいいダンスシーンの中で眠ろう

 

「死刑台のエレベーター」

パリの夜のモノクロームの輝きと至高のジャズの甘美な出逢い

 

「ラルジャン」

ちっぽけな人間達が現れて金金金で狂い行く様

 

「地下鉄のザジ」

「ガールズ・ビー・ザジ」つまらない世界にはせめて愉快に反抗しよう

 

「シルビアのいる街で」

このたった一つの想いだけ持って歩いていくという手もあった

 

「愛のコリーダ」

人間が人間だから作り得る愛と狂気の舞台に二人

 

「アンナと過ごした4日間」

どのような形の意志も行動も愛のせいなら異常ではない

2011年4月14日 (木)

【バンド短歌】その1~8

【バンド短歌その1・「(((REBELREBEL ON REBELREBELS)))」】悪いのは僕を起こした奴だからロフトの下で復讐の夢(辻井竜一)

 

【バンド短歌その2・「BANJAX」】凍らせる手順を省きながら声 細い指でも夜は壊せる(辻井竜一)

 

【バンド短歌その3tacobonds眩しさの足りない光背に雫飛翔するのを乞う踊り方(辻井竜一)

 

【バンド短歌その4・「THE BUFFETTMENT GROUP」】行き先を告げることだけしないため辿り着かない列車を探す(辻井竜一)

 

【バンド短歌その5・「SEX PISTOLS」】君が騙してくれたからここにいてたぶん明日も生きていられる(辻井竜一)

 

【バンド短歌その6・「Aerosmith」】最上階から地下までの所要時間百年のエレベーターに乗る(辻井竜一)

【バンド短歌その7・「PANTERA」】管理されながら笑ってられるのは地獄に落ちた過去があるから(辻井竜一)

 

【バンド短歌その8・「Guns N' Roses」】気が向いた時にのみ何かをします遅刻するのが大前提で(辻井竜一)

2011年3月14日 (月)

2011年「かばん」3月号掲載分短歌8首

フェニックス  辻井竜一

「絶対に大丈夫」って書きとめてあるからきっと大丈夫だね

確実に復活できることくらい確実だって信じられるよ

寂しさをもう少しだけつのらせてからじゃなくても大丈夫だよ

それすらも楽しめる体になったたぶんそういうことなのだろう

一つだけ確かなことがあるんです十秒あれば思い出せます

辻井竜一だからしかたがないねまったく君の言うとおりです

僕が幸せになったら困る人手を上げるのは死ぬまで待って

人生が変わり始めている夜だそう簡単に手放すもんか

2011年2月11日 (金)

2011年「かばん」2月号掲載分短歌8首

ブレーク・オン・スルー前夜祭  辻井竜一

幻覚を見るより僕は不貞腐れ続けて生きて歌っていよう

現実は常に更新されていくつまりそんなに重要じゃない

辛いのはわりと平気なほうだけどちょっと疲れているんだ今は

あの頃の方がよっぽどひどかった何しろ何も思い出せない

ワインでも飲みたいような気分だな何もやらないよりはいいでしょ

書くことも読むことも出来ない時は全力で眠りにつけばいい

過ぎ去ってしまったことを思い出しながら眠ろうそれしかないし

ああ楽しかったで終わる人生を探しているのずっと前から

2011年かばん1月号掲載/新春題詠「蟻地獄」

まあ君が行くなら僕も行くけどさ蟻地獄ってどこだったっけ

2011年1月27日 (木)

トランス短歌ロックバンド 「夕顔はかない人」

トランス短歌ロックバンド 「夕顔はかない人」のHPができました。

トランス短歌ロックバンド 「夕顔はかない人」

2011年1月11日 (火)

2011年「かばん」1月号掲載分短歌2首

睡眠のローテーションを少しだけずらしてみよう生まれ変わろう

眠れない夜もたまにはいいものだいろんなことを思い出せるよ

2010年12月27日 (月)

短歌と音楽と映像のプロジェクト、第二弾です。

2010年12月10日 (金)

短歌と音楽と映像のプロジェクトが進行中です。

2010年11月 8日 (月)

2010年「かばん」11月号掲載分短歌8首

ネヴァーエンディング・サーカス最終章  辻井竜一

一刻も早く死のうと思ってた時期があるからまだ生きている

この人は一体何がしたいのと思われてると気分がいいね

まだ明日生きるかどうか決めてない今夜中には分かると思う

明日の朝まで不確かな良い夢を見ていたとこで何になるんだ

じゃあひさしぶりに現状でも見るかどうせ途中でやめるんだけど

衝撃のラストシーンはもう飽きた平穏無事な日々をください

失敗を一つもせずに終わる日もたまにはあっていいんじゃないの

既視感のあるやりとりを繰り返し夢が叶った後の世界へ

2010年10月 7日 (木)

2010年「かばん」10月号掲載分短歌8首

ネヴァーエンディング・サーカス第二章  辻井竜一

あとはもう余生みたいなもんだって高校の頃から思ってる

何もしなければ何にも起こらないなんてシンプルなんだこの世は

睡眠を五分削ってでもやってみる価値のあることだなこれは

どちらかというと酔ってる今よりも昼間のほうが狂っていたな

もうちょっと今日を噛みしめさせてくれ明日は嫌でも起きてやるから

明日の午後三時に全部思い出すことにしましょうおやすみなさい

魂の平和のために生きている僕は絶対間違ってない

順調にわけわからなくなってきたなんて素敵な人生だろう

2010年9月 8日 (水)

2010年「かばん」9月号掲載分短歌8首

ルナシー  辻井竜一

だって狂わなきゃあの子に会えないしあの子に会えなければ狂うし

この僕でだめならどの僕でもだめだドント・ウォーリー、ドント・ウォーリー

僕が出る幕じゃないからこそ出るよずっと覚えていてほしいから

この場面見られたら終わりだなんて分かりやすくてちょうどいいよね

ハイネケン二本で生まれ変われるよ昼間の僕は正気じゃないよ

どのときがいちばんよかったんだろう思い出せないからまた明日

この夜のために生まれたような気がするのはきっと気のせいだけど

もしここでエンドロールが流れたらそれならそれで大丈夫です

2010年8月 9日 (月)

2010年「かばん」8月号掲載分短歌8首

オン・ザ・シルクロード  TSUJII LOVINSON(辻井竜一)

どうも盛り上がりに欠ける人生だ何かスパイスでもかけようか

体裁を整える必要はないどうせそのうちいなくなるんだ

「そんなことどうでもいいじゃないですか」いつか必ずつぶやいてやる

ああもっともっと誤解を招きたいウエルカム翌朝の後悔

もうこんな人生なんていらねえよ捨てに行く気はないんだけどね

「現実」かどうもしっくりこないなあハイネケンもう二本追加で

どうせどこ行ったって落ち着かないしだったらここにいようか今日は

それじゃいつ道を踏み外すんですか今日じゃなければいつなんですか

2010年7月11日 (日)

2010年「かばん」7月号掲載分短歌8首

パーソナル・シアター  辻井竜一

後悔を抱きしめながら眠らなきゃまた同じ日が始まるだけだ

問題はその後どうするかであって何をやるかは重要じゃない

金曜の夜なのは君だけじゃないなぜ僕に報告をするんだ

人生もいいけどやはり映画だよ重要なのは大切なのは

逆効果でもかまわないただ僕は何か効果を得たいのだから

簡単なことだったんだ目を閉じて耳をふさげば何もなくなる

明日どころではなくなった夜に飲む缶ビールなら買い込んである

とりあえず今日をサヴァイヴすることだ自転車をこぐ辻井竜一

2010年5月10日 (月)

2010年「かばん」5月号掲載分短歌8首

リュウイチ・イン・トーキョー  辻井竜一

来るべき無職の日々の予行演習に費やす週末もある

しゃらくさい面倒くさいまだ眠いこれが思想の全てであった

むしろもう少し世界を狭くしてしまうべきではないのでしょうか

初対面ではない人に会いに行く機会のほうが少なくなった

代償をそれに定めたのは自分自身のはずだ泣くな竜一

どう反応するべきなのか分からないことばかり起きればいいのにな

明日の朝ゆっくりやってあげるから今日はゆっくり寝させておくれ

どんなところに辿り着いたのだろう誰か教えに来てくださいよ

2010年4月 8日 (木)

2010年「かばん」4月号掲載分短歌8首

ハッピー・サヴァイヴァー  辻井竜一

楽しいも楽しくないもない日々を終わらせる日はいつにしようか

何もやらないという手もあるけれどどうもあんまり気が乗らないな

ただ時が過ぎるのを待つだけなんてまあシンプルでいいんじゃないの

意味のないことばかりしていたいから理解出来ない映画を観よう

サプリメントを三種類買ったから恐れるものは何もないのだ

現実逃避の必要もないほどに世界を塗ろう蛍光ペンで

わりといい人生だよねハイネケン頼まなくても出てくるものね

意識あるままで眠りにつきましょう夢の続きは明日見ようね

2010年3月 8日 (月)

2010年「かばん」3月号掲載分短歌8首

シェルター・コレクター  辻井竜一

もう昨日までの僕とは違うんだ一昨日これを買ったのだから

あと何を買ったら僕の人生は面白くなり始めるのかな

順番は滅茶苦茶だけど大丈夫死ぬことはない死ぬことはない

そんなにも上手く説明できるなら全部あなたがやってください

一瞬も自分を殺したくなくてこんな結果を出してみました

確認は生きてるうちにしますから進めておいていただけますか

この先にあるのは僕の人生だ もしかして今気付いたのかも

どうすれば時間が早く経つのかを研究してた場所で眠ろう

2010年2月 8日 (月)

2010年「かばん」2月号掲載分短歌8首

メディテーション・ジャズ  辻井竜一

頭ならすでにおかしくなってます今さら指摘されましてもね

核心に触れないためにがんばってここまで逃げて来たのですから

左右確認をするのももう飽きたので今回で終わりにします

考える必要のないことだけを考えていた二分前まで

もう二度とあの世界には帰らないきめている今僕が正しい

一昨日の復讐は今日済ませたし明日は何しに行けばよいやら

ねえ僕はいつまでこんな生活を続けるつもりなんでしょうかね

順調に壊れてきたぞ寂しくも悲しくもないまあ嘘だけど

2010年1月31日 (日)

2010年かばん1月号掲載/新春題詠「愛」

引退を決意してから二カ月で恋愛界に復帰しました

(辻井竜一)

2010年1月 5日 (火)

2010年「かばん」1月号掲載分短歌2首

どちらかといえばカオスを好みます平和もたまに大好きだけど 

         

さらけ出す書く外に出る薔薇が咲く眠る誰かに出会うリセット

2009年12月27日 (日)

★パーティのお知らせ★

「辻井竜一第一歌集批評PARTY~はやく、はやく、誰よりもはやく~」

日時:2010年2月21日(日)

★メインPARTY(批評会)
時間/13:30~17:00 ※受付は13:00~
会場/武蔵野商工会議所 市民会議室
http://www.musashino-cci.or.jp/map.html
※JR吉祥寺駅北口より徒歩5分
参加費/¥2.000

パネラー:石川美南 永井祐 東直子 穂村弘
司会:柴田瞳
発起人:荻原裕幸 東直子 穂村弘

★AFTER PARTY (懇親会)
時間/17:30~20:00
会場/GONO (ビュッフェ形式の立食パーティーです)
参加費/¥4.500

御出席希望の方は、2月10日(水)までに下記の要領でお申し込みくださいませ。

メールタイトル:辻井竜一批評PARTY参加希望

1. 参加希望形態
メインPARTTY+AFTER PARTY⇒ A
メインPARTTYのみ⇒ B
AFTER PARTYのみ⇒ C

2. お名前
3. 御連絡先
4. 所属結社名(あれば)

以上をご記入の上、下記アドレスまでメールをお送りください。

●お申込み・お問い合わせ先:
辻井竜一第一歌集批評PARTY開催事務局(代表・柴田瞳)
E-mail : walk_slowly_slowly@yahoo.co.jp

※定員に達し次第締め切らせて頂きます。


歌集はこちらより購入可能です↓
http://www.bookpark.ne.jp/cm/utnh/detail.asp?select_id=60

2009年12月11日 (金)

2009年「かばん」12月号掲載分短歌8首

「ロマンチックな子供たちのための掲示板」より  辻井竜一

永遠に生きてくことを前提に生活をしてやろうと思う

忘れとけいいから忘れとけ今はぐっすり眠れお願いだから

どれどころでもなくなってしまうほど忙しくなれ楽になるから

ああやっと人生らしくなってきた四面楚歌だぜいい感じだぜ

世の中に大人がいるということは忘れてしまわなければだめだ

簡単で単純なことだったんだ僕をやってりゃそれでいいんだ

明日の朝起きれないならそれまでのことなんだから問題ないさ

「おやすみ」としか言わないよ明日の朝思い出すのがしゃらくさいから

2009年11月 7日 (土)

2009年「かばん」11月号掲載分短歌8首

「ミッドナイト・コール」設定画面へのリンク   辻井竜一

ビールでも飲みに行こうよ人生はそんなに長いもんじゃないから

完全にぶちきれておりますがゆえトマトケチャップ瓶でください

状況を把握したくありませんしああなりたくもないのですから

次の週末までワープするためにマッサージ椅子注文したよ

この夜を早く終わらせたいのです誰に言ったらいいんですかね

ねえ誰に叱られたいのねえ誰に褒められたいの今大丈夫?

僕のこと知ってる人がどれくらいいるのかちょっと調べてきてよ

あこがれの人に倣ってわたくしもきちがいになることにしました

2009年10月 6日 (火)

2009年「かばん」10月号掲載分短歌8首

ダイヴ・フリー・ブック・ストア  辻井竜一

ベロニカが死ぬことにした理由でも確かめてから帰りましょうか

出来るなら今夜のうちに諦めてしまいたいのでさあやりましょう

何年か経てば忘れてしまうでしょう生きていればの話だけれど

いつ我に帰れるのやら今のとこ目処すら立っていないのですよ

いろいろなこと気にしてた今までがむしろ壊れていたんだきっと

憧れていない誰かの言うことに耳を貸す暇なんてないのに

その時が来たら考え始めなさいそれまでは目を閉じていなさい

もう一生やってろよって言ってくれ恐れ入りますどうかよろしく

2009年9月 7日 (月)

2009年「かばん」9月号掲載分短歌8首

「ノー・フューチャー」ファクトリー閉鎖情報  

辻井竜一

取り急ぎ元気になってみたけれどやっぱり何も起こらなかった

数えてるわけじゃないので何度目の復活なのか分からないです

あんな日もあったしこんな日もあった ノー・フューチャーは素敵じゃないか

あの人はちょっと映画の観過ぎだと言われるような僕でありたい

人生が面白くない場合って何科に行けばよいのでしょうか

墓場まで持って行くもの山積みの僕の部屋まで来てくれますか

人生を無駄使いしているなんてなんて優雅な人なんだろう

幸せな気分のままで眠るのもたまには悪くないよねきっと

2009年7月 6日 (月)

2009年「かばん」7月号掲載分短歌8首

ライヴ・イン・ジャパン  辻井竜一

なんだこの人生なんだ人生かああ人生かああそうですか

生きているふりもう少しだけ続けさせていただけませんでしょうか

誰からも愛されませんようにって祈るのちょっとやめてみようか

人に気を使うのはもうやめたからあと少しだけ生きてみますね

生きているうちにやらねばなりませんそりゃそうでしょうではまた明日

僕がやる必要のないことばかりあふれてるけどよしとしましょう

計画を立てないという計画を立てといた気がしなくもないな

忘れてたことにしておくことにする リラックスとかしていたいから

2009年6月 7日 (日)

2009年「かばん」6月号掲載分短歌8首

ドレッシングルーム内の光景  辻井竜一

本ばかり読んでいたらね行動をしなくても済むようになったよ

今週じゃなくていいなら来週じゃなくてもいいに決まってるよね

後悔をするのにちょっと慣れ過ぎてしまったんだと思っています

思い出せなくて困っていることを思い出せなくなればいいんだ

何をして過ごしていればいいのかがよく分からなくなりましたので

慎重になり過ぎていたようですね「臨機応変」だけにしなさい

待ち時間ひまでしょうから快楽に似たもの用意しておきますね

道を踏み外すべきです出来るだけ早く可能なうちに今すぐ

2009年5月 7日 (木)

2009年「かばん」5月号掲載分短歌8首

スウィート・リトル・サーティー  辻井竜一

まあどうせ明日の朝になればまた元に戻っているのでしょうね

七歳の時の日記に書いていたあたまいかれたやつらばかりだ

僕が居るべき場所じゃないことは来る前に確認しておきました

言われなきゃ何もしないと決めて以来気まずい感じ嫌いじゃないね

しょうがねえこんな日はもうしょうがねえどんな日だかは知らないけれど

悪いけどそれはあんまり好きじゃないちなみにこれもあああとそれも

志半ばで眠る日もあって当然だとは思いませんか

あの頃に比べりゃ大分ましだって思える頃があってよかった

2009年4月10日 (金)

2009年「かばん」4月号掲載分短歌8首

美しいランチタイムを求めて    辻井竜一

君の言うとおりに生きてみた結果見事に何もなくなりました

君まさか何もしないで眠る気じゃないだろうねえああまさかねえ

そのままでお待ちください思い出し次第お伝えいたしますので

スーツ着て満員電車乗るようになった時点で死を選びます

毎日のように何かが起こるのが望ましいけど今日はいいです

さあもっともっと寂しくなりなさい外に出るしかなくなるために

花が咲きゃさすがに気付くだろうからやったそばから忘れていこう

何かしらやらかさないと眠れないこの悪い癖治したくない

2009年3月 9日 (月)

2009年「かばん」3月号掲載分短歌8首

ウェイティング・フォー・ザ・リアル  

辻井竜一

人生はやりたいことをやるためにあるらしいので失礼します

しばらくのあいだ様子を見ていよう狂い出すかな楽しみだなあ

翌朝の直感に身を任せ出したのは何年前だったっけ

とりあえずまずはこの世で一番の恥知らずでも目指してみるよ

現実は厳しいのなら現実は僕の肌には合いませんねえ

もう無理なことは分かっているけれどせめて確かめさせてください

あと二年何もしないで待ってたらどんな感じになっているかな

もう少し本気になっていいような気がするけれど気のせいだろう

2009年2月12日 (木)

2009年「かばん」2月号掲載分短歌8首

インタビュー・ウィズ・パンク・ロッカー  

辻井竜一

早急に全てを過去の出来事にする必要があるような気が

平気だよどうせそのうち確実に体勝手に動き出すから

何をするために生まれたのかなんて決めた覚えはないんですけど

投げやりになるのも久しぶりだから徹底的にやってしまおう

軽蔑のまなざしくらい贈るから最終日には連絡してね

どうももう終わりのようで会いたいも会いたくないもなくなりました

愛してる人もいないし生きてるしせめて夢でもかなえようかな

夢を見るために生きてくことにする日常はもううんざりだから

2009年2月 1日 (日)

2009年かばん1月号掲載/新春題詠「東」

東口出たら最初に目に付いた泣いてる人に話しかけてね

(辻井竜一)

2009年1月16日 (金)

2009年「かばん」1月号掲載分短歌2首

不貞腐れ続けることに飽きたので僕は架空の人物になる

どうせなら楽しい方に狂おうよ嘘をつくのが好きなんだから

2008年12月11日 (木)

2008年かばん12月号掲載分短歌8首

クリスマス・イルミネーション点灯期間中の注意事項  

辻井竜一

ご欠席させていただきますだって僕が主役じゃないらしいから

「もうあまり時間がない」を口癖にあと百年は生きてやるから

このままでいたら死ぬまでこのままだどうしようかなどうしようかな

そこら中夢のかけらが散らばっているけどあまり気にしないでね

なんかもう全部投げ出したいけれど投げ出すものがあんまりないな

あなたには関係のないことですと言われ続けて生きてきました

今まではどうしてたっけこんな時やはり泣くしかないのでしょうか

もう一度やりなおそうと思いますさあてどこまで戻りましょうか

2008年11月 6日 (木)

2008年かばん11月号掲載分短歌8首

フェイク・シックスティーン  辻井竜一

今日こそは何か成し遂げなければと明日も震えて起きるのかもね

明日のこと考えるのはやめなさいどうせ不安になるだけだから

夢のない話もするよたまにはね十六歳じゃなくなったから

どうだっていいんだけれど最低限わけわからなくなりたくはない

判られてたまるか僕は明日もまた誤解を招くことだけをする

また明日思い出したらやればいい思い出せなきゃやらなくていい

今僕は明日を今日と違う日にするためだけに生きているのか

僕はまだ眠りませんよ明日の朝起きる理由を見つけるまでは

2008年10月 8日 (水)

2008年かばん10月号掲載分短歌8首

ネバー・フェイド・アウェイ  辻井竜一

生きてるよ当たり前だろばかやろう俺はウサギじゃねえんだからよ

本性をさらけ出さずに眠るのは苦手なんです生まれつきです

守るべきことも少しはあるけれど守るべきではないものばかり

悲しみを味わう暇もなく君は明日も六時に起きるのですか

このままじゃ死んでしまうよこのままじゃなくても死んでしまうのだけど

賞罰は何もないけど二十年自分騙したキャリアがあるよ

翌朝の後悔なんてまやかしだ今の僕だけ常に正しい

一言で救われるんだ一瞬で立ち直れるよ僕だったらね

2008年9月 7日 (日)

2008年かばん9月号掲載分短歌8首

後悔とノスタルジアのカクテル  辻井竜一

めずらしい特技じゃないと思うけどいつでも絶望出来るよ僕は

誰にでも打ち明けられる美しい悩みがあってうらやましいな

もうすでにあきらめていることなのでいまさらなにをしてもよいのだ

堕ちて行く快感なんて味わってみたくなかったはずなのですが

内面は腐ってたってかまわないどうせ誰にも見えないのだし

真実はつまらないものらしいから見る必要は無いと思うよ

デザートは用意してあるからねもう何も心配いらないからね

後悔とノスタルジアのカクテルでいいよ明日の朝食なんて

2008年8月 9日 (土)

2008年かばん8月号掲載分短歌8首

スウィートルームへの帰還  辻井竜一

おかしいな二度と覚めない水色の夢を選んだはずだったのに

がむしゃらにやり始めますがむしゃらに明後日くらいからねおやすみ

努力さえすれば成しえることならば僕が行う必要はない

たぶんもうすでにばれてるだろうけど迷子になったのはわざとです

「ねえそんなことして何が楽しいの?」その言葉がね欲しかったんだ

このままじゃ何も出来ないような気もするけど今はこのままがいい

疲れたなたぶん一昨日くらいから憑かれちゃったな何にだろうな

さよならの歌をいくつか用意してまた出かけよう梅雨が明けたら

2008年7月 4日 (金)

2008年かばん7月号掲載分短歌8首

エスケープ・フロム・スウィートルーム  

              辻井竜一

誰からも相手にされず終わるよりせめて馬鹿だと罵られたい

一昨日と似てる昨日に飽きたので明日は迷子になりに行きます

もしもあと三十年もあるのなら八年くらい無駄にしていい

まるで気が進まないけどたまにはね快楽だけに溺れてみるよ

今だけを必死に生きていますので「昨日言った」と言われてもねえ

最近ね誰を見てもね思うんだ あんなふうにはなりたくないと

本当の自分をちょっと知りたくて一人ぼっちになってみました

やむを得ず取る行動とそれ以外だけなんだから楽なもんだぜ

2008年6月 6日 (金)

2008年かばん6月号掲載分短歌8首

ロストチャイルド・イン・ザ・ユートピア  

               辻井竜一

僕何も持ってないんだもう何も忘れて困るものなんてもう

奇跡とか起こらなくてもいいからさおはなしだけはさせてください

あたたかいことに気付いてくれないな冬眠中の五月の君は

最後まで言えなかったよ肉じゃがはじつはあんまり好きじゃないって

ひまだなあやることないな早くまた何かやりたくならないかなあ

がむしゃらに自分に言い聞かせてました今は何にもしなくていいと

朝食はホットケーキとミルクティー 以上今後のスケジュールです

もう少し道に迷っていたいのでやさしい嘘をもっとください

2008年5月 2日 (金)

2008年かばん5月号掲載分短歌8首

ゆっくり、ゆっくり、歩いてきたはずだったのにね  

              辻井竜一

眠ってはいけない場所であるのなら誰か起こしてくれるねきっと

ああそれは別にいつでもいいからさ最後の手段先用意して

月一で会う人があと二、三人いればなんとかやっていけるな

酔った勢いの行動はすべて正しいそれだけで今生きているから 

せめて失恋くらい人並みにできねえのかと言ってください

目を閉じたままで歩いていたのですいつか何かにつまづきたくて

居心地は良かったような気がするな帰り道に古本屋とかもあったし

ゆっくりとゆっくりゆっくりゆっくりと歩いてきたはずだったのにね

2008年4月 7日 (月)

2008年かばん4月号掲載分短歌8首

スタンダードまぼろしノー・チェイサー 辻井竜一

失望で始まる朝にやすらぎを覚えるようになってしまった

じつはもう何週間か前からね生まれ変わったふりしてるんだ

二万円ポケットにあるあと全部ロッカーにあるそんな日もある

やりたくもないことやっているのだねせめてやりたいようにやろうね

自分史をためしに作ってみたら三十歳までに五分かかった

もういいな誰かのために生きたいと思ったときもあったのだから

まぼろしのサラリーマンさんたちを見にはるばるやってきたぜ新橋

もしかしてこれが噂に聞いたあのわけもないのに流れる涙?

2008年3月 8日 (土)

2008年かばん3月号掲載分短歌8首

「ワン・モア・タイム」という名のダンス  辻井竜一

お別れに君に贈った花の名を忘れた頃にまた会いましょう

今僕がここにいるのはここにしか眠れる場所がないからですか

晴れた日に君に悲しいお知らせをしなきゃならなくなりたいのです

何もかも捨ててしまおう何もかも一昨日買ったチロルチョコさえ

無視されて冷たくされて馴染まれて優しくされてそれで終了

お前いつまでそうなんだまだ何か後悔しなきゃ眠れないのか

経験上午前三時の絶望は基本的には気のせいである

明日にでも出来ることだということは遥か前からわかっています

2008年2月10日 (日)

2008年かばん2月号掲載分短歌8首

空白へのカウントダウン  辻井竜一

救われてみたいのならば救われる必要のある人になりなよ

初恋の人には二度と逢えませんまあそうだよねそりゃそうだよね

明日だけど最後の晩餐何にする?今日のランチと同じでいいや

叶わない恋をしている人にだけワイン一杯サービスします

たしかこれ去年の今頃くらいにやろうとしてやらなかったことだな

この街に二十四時間営業のメイドカフェとかなくてよかった

いいんだよ何やったって手遅れになってることは確認済みだ

今日までの僕たちなんてはじめからなかったことにしておこうよ ね

2008年1月31日 (木)

2008年かばん1月号掲載/新春題詠「悪」

君の手に領収書って書いたけど悪気があったわけじゃないんだ  (辻井竜一)

2007年12月22日 (土)

2008年かばん1月号掲載分短歌2首

恋愛も土日祝日祭日はお休みさせていただいてます

ちょっと待てお前まだ今日生きていた証拠どこにも残してないぞ

2007年12月10日 (月)

「かばん」12月号掲載分短歌8首

忘れられたチョコレート・パフェ  辻井竜一

チョコレート・パフェを見つめて「俺のことなんか知るか」とつぶやいてみる

こんなことしてる場合じゃないんだと思い始めて十三年目

僕はもう自己紹介をしたくない知らない人に出会いたくない

愛せるに決まってるよなそれ全部自分で蒔いた種なんだから

今日はもう他にやることないからね 焼いたプリンを冷凍します

低周波治療器さんよ何か夢みたいなことは起こらないかね

取り返しつくことなんてやったってやらなくたって同じですけど?

やったってやらなくたって同じなら やる方向でいきましょうかね

2007年11月15日 (木)

「かばん」11月号掲載分短歌8首

ロサンゼルスから来た処方箋  辻井竜一

僕は惑わせてあげます優しくはいつも誰かにされてるでしょう

いつの間に出来たんだろう新しいラストシーンが駅前にある

やっと今叶ったもはや原型をとどめていないいつか見た夢

まあせいぜい目覚めたことを喜びな 君の分まで夢見てやるよ

さあやれよ何してんだよなあやれよいいからやれよ生きてんのかよ

この恋は君の行動パターンを把握した頃終わりにします

やらないでよかったなんて言える日が来たらその日は僕の命日

二年間ロサンゼルスに留学をしていたことにしていいですか

2007年10月 9日 (火)

「かばん」10月号掲載分短歌8首

「かばん10月号掲載分」

ラスト・シーン専用撮影所リニューアルオープン  辻井竜一

もう二度と君の部屋には行きません 行っても別にやることないし

何年か前まで振り返ってみて決めた今年のテーマは「メークトラブル」

どんな芽が出るのか知らない種じゃなきゃ酔いにまかせて蒔く意味がない

何もかも否定しながら生きてきた方限定のスペシャルランチ

症状は「誰にも何も伝えずに眠れる夜に立ち入れません」

なんでかな涙あふれる今回は何に気付いてしまったのかな

明日の朝君の所へ帰りますここにいたってやることないし

早くまた悲しまなくちゃ泣かなくちゃ君の期待に答えなくっちゃ

2007年9月 8日 (土)

「かばん」9月号掲載分短歌8首

「かばん9月号掲載分」

ランダムプレイ専用ミッドナイト・エクスプレスミュージック再生装置 辻井竜一

なんとなく退屈だから仕方ない 面倒だけど生まれ変わるか

もしかして双子の兄弟いますかと聞かれることの多い人生

あてのない日々だったからあてのない旅の仕方がよくわからない

失敗を一つもせずに終わる日は生きていたのか疑わしいな

決めたのは僕じゃないんだ 今朝買ったとろけるチーズの賞味期限は

僕が何故昨夜あなたを求めたか確認中となっております

暖かくなってきましたのでしょうかそろそろ人生始めましょうか

まあいいさ昨日生まれたわけじゃない 眠れる場所を探しに行こう

2007年8月10日 (金)

「かばん」8月号掲載分短歌8首

「かばん8月号掲載分」

グッド・モーニング・アゲイン 辻井竜一

人格を否定されつつ考える 明日のランチはどこへ行こうか

騙されてみたかったんだ完全に完膚なきまで たぶん たぶんね

恐るべき新生活の始まりの合図としての掃除機の音

やってからちょっと後悔するようなことはやるべきことだったのさ

もう二度と会わないなんて決めたっけ まあその件はまたの機会に

「あの人の気持ち考えたことある?」って言って二回続けて

ああ遂にやっちゃったねえところでさ なんで今までやらなかったの

明日また確かめりゃいい 今僕がどこでどうしているのかなんて

2007年7月 5日 (木)

「かばん」7月号掲載分短歌8首

「かばん7月号掲載分」

ウエディングケーキ試食会 辻井竜一

真っ白に塗りつぶされたウエディングケーキ試食会招待状

月一で開催される盲目のふりした子供たちのパレード

昨夜未明睡眠中の少女二名 リアリティ過剰摂取で死亡

一昨年のクリスマスから昨日までずっとオルガン弾いていました

慈しみ 悲しみ 嘆き 憤り 君がいちばん欲しいのはどれ? 

捨てるなら僕にください学生の頃にあなたが描いた夢を

適当に作ったものを適当に可愛がっては目を閉じていた

数分後君と再び出逢うまで何をしていたことにしようか

2007年6月 7日 (木)

「かばん」6月号掲載分短歌8首

「かばん6月号掲載分」

さよならファンデーション 辻井竜一

恐い夢見ていたんだね手のひらが月に焼かれて真っ赤じゃないか

君といてただそれだけでハッピーで そのハッピーになじめなかった

もう二度と会えない人がまた一人増えた日でしたそんな日でした

僕はまだ無くしちゃいない何度でも同じ過ち犯す勇気は

永遠に飛ばない鳥を見つけたら君にもう一度会いに行きます

盲目の黒いウサギに託す誤字脱字だらけの最後の手紙

あたためちゃいけないものをあたためてみるのが僕の最近の趣味

水色は水の色ではないけれど ホワイトチョコの色はホワイト

2007年5月 7日 (月)

「かばん」5月号掲載分短歌8首

「かばん5月号掲載分」

春夏秋冬反対  辻井竜一

季節テロリストはサザンの新曲と冷やし中華をこの世から消す

新製品「お汁粉ゼリー」の考案者 「水羊羹」の存在に泣く

溶けていくアイスクリームを捨てた朝 一人で生きる覚悟を決めた

いくつかの夢と事実と後悔と記憶違いで決まる人生

明日から新婚旅行の友達とビタミンBを買いに行く午後

今朝君に預けた僕の人生の優先順位表を返して

ほんとうはもっときれいな青なのに 中途半端な朝日が邪魔だ

今時間ありますか心配とかしてもらってもいいですか

2007年4月12日 (木)

「かばん」4月号掲載分短歌8首

「かばん4月号掲載分」

キャンディーの朝食とデザートのキス  

辻井竜一

お年寄り優先席で噛み砕くスカッチキャンディー2個の朝食

容赦なく時計の針が指す君と出逢ってから3度目の6時を

もうこれで何回目かなデザートがココアの味のキスだったのは

軽井沢土産にもらったブルーベリージャムを見つけた停電の夜

子守唄歌ってみせて僕だけのために作って初子守唄

どんな夢見てるんだろう「ひだりて」と午前3時にささやく君は

目が覚めた?突然だけど君動物に例えるとしたら鹿だよね

さすらいの旅に出るのも眠るのもいつかあなたと出逢う日のため

自己紹介
辻井竜一 1978821日生 獅子座
パンク・ロッカー

2006年11月 3日 (金)

君に預けた短歌

今朝君に預けた僕の人生の優先順位表を返して(辻井竜一)

2006年11月 2日 (木)

昨夜未明の短歌

昨夜未明 睡眠中の少女2名 リアリティ過剰摂取で死亡(辻井竜一)

飛ばない短歌

永遠に飛ばない鳥を見つけたら君にもう一度会いに行きます(辻井竜一)

時計の短歌

容赦なく時計の針が指す君と出逢ってから3度目の6時を(辻井竜一)

アイスクリームの短歌

溶けていくアイスクリームを捨てた朝 一人で生きる覚悟を決めた(辻井竜一)

30の短歌

あと5年まだ4年半もう2年あと1年で30になる(辻井竜一)

着信音の短歌

着信音量ゼロのまま遠くから聴こえる歌に耳すますふり(辻井竜一)

ポケットの中の短歌

ポケットの中の飴だけ置いてって 明日の私の朝食だから(辻井竜一)

2006年10月12日 (木)

さすらいの短歌

さすらいの旅に出るのも眠るのも いつかあなたと出逢う日のため(辻井竜一)

今夜の短歌

何も訊かないで今夜はそばにいて 理由はいつかちゃんと言うから(辻井竜一)

八月最後の短歌

八月の 最後の週に訪れる何も終わらない予感が恐い(辻井竜一)

ゆでたまごの短歌

午後六時何故か悲しい思い出を探す卵が茹で上がるまで(辻井竜一)

2006年10月 9日 (月)

事実の短歌

ゆるぎない事実なんです一昨日の夜にあなたの夢を見ました(辻井竜一)

50年の短歌

行かないで もう少しだけそばにいて あと50年くらいでいいから(辻井竜一)

学習の短歌

学習能力がないのかこの店は俺にメニューを持ってくるなよ(辻井竜一)

子守唄の短歌

子守唄 歌ってみせて 僕だけのために作って初子守唄(辻井竜一)

「一昨年のクリスマスの短歌」

一昨年の クリスマスから 今夜まで ずっとオルガン弾いていました(辻井竜一)

「左手の短歌」

どんな夢 見てるんだろう 「ひだりて」と 午前三時にささやく君は(辻井竜一)

恐い夜の短歌

恐いなら 震えてみせて 身体だけ 嘘ついてるね 今夜の君は(辻井竜一)

わがままな短歌

帰れって 君と遊んだこの夜を 誰にも渡したくはないんだ(辻井竜一)

2006年9月14日 (木)

素敵な短歌

教えてよ ねえ教えてよこの中で誰がいちばん素敵なのかを(辻井竜一)

いい部屋みつかっ短歌

本当に住めば都になるのかな すみませんこの黒い跡なに?(辻井竜一)

天気予報反対短歌

雨だったら私の傘をあげるから天気予報を見るのはやめて!(辻井竜一)

スタンドバイミー短歌

携帯のアドレス帳を書き換えた 登録名は「スタンドバイミー」(辻井竜一)

世界の中心の短歌

泣きながら君が一気に書き上げた世界地図なら僕は買います(辻井竜一)

2006年8月 1日 (火)

短歌「甘味処の悲劇」

新製品「お汁粉ゼリー」の考案者「水羊羹」の存在に泣く(辻井竜一)

2006年7月31日 (月)

真夏の短歌

「季節テロリストが サザンの新曲と 冷やし中華を この世から消す」(辻井竜一)

2006年7月23日 (日)

黒いウサギの短歌

盲目の 黒いウサギに託す 誤字脱字だらけの 最後の手紙(辻井竜一)

2006年7月12日 (水)

目覚めの短歌

やむを得ない 事態を作り出すために 目を閉じたまま 歩き始める(辻井竜一)

2006年7月 9日 (日)

慈しみその他の短歌

慈しみ 悲しみ嘆き 憤り 君がいちばん 欲しいのはどれ?(辻井竜一)

最後の短歌

僕がいる 最後の日には 連れてって どこかいい歌 聴こえる場所に(辻井竜一)

スウィート短歌

もうこれで 何回目かな デザートが ココアの味の キスだったのは(辻井竜一)

ぬくもりの短歌

「ぬくもりが いいな」と言って 困らせた 記念に何が欲しい?と訊かれ(辻井竜一)

2006年6月24日 (土)

お別れ短歌3(18歳)

もう二人 会うのよそうと 告げる君 テニス・ラケット 脇に抱えて(辻井竜一)

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2006年6月23日 (金)

天使の短歌

昨日とも 五年前とも 同じ朝 天使を探す 旅の始まり(辻井竜一)

2006年6月21日 (水)

ぬいぐるみ短歌

眠る君に よりそう僕は ぬいぐるみ 可愛がってね お願い ね ね(辻井竜一)

パンク短歌

お年寄り 優先席で噛み砕く スカッチキャンディー 2個の朝食(辻井竜一)

結婚式の短歌

誘われて ないのに僕は 来ちゃったよ そのウエディング ケーキ壊しに(辻井竜一)

ドラえもん短歌

夢ばかり 見てきたはずの 僕たちに 最終回は 訪れるかな(辻井竜一)

停電短歌

軽井沢 土産にもらったブルーベリー ジャムを見つけた 停電の夜(辻井竜一)

愛の短歌

目が覚めた? 突然だけど 君動物に例えるとしたら 鹿だよね(辻井竜一)

ロッカー短歌

ジム・モリソン カート・コバーン シド・ヴィシャス 年上の僕を敬いなさい(辻井竜一)

ワールドカップ短歌

オフサイド ハットトリック フラット3 いちばん楽な ポジションはどれ?(辻井竜一)

お別れ短歌2

もう二度と 会わないなんて 決めたっけ まあその件は またの機会に(辻井竜一)

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お別れ短歌

君といて ただそれだけでハッピーで そのハッピーになじめなかった(辻井竜一) 

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